ザルビオを活用した可変施肥で収量アップ!

株式会社ヤマザキライス
可変施肥マップ

お客様プロフィール

紹介する機能 可変施肥マップ
地域 埼玉県
栽培作物 水稲
栽培面積・圃場数 100ha/340圃場

関東有数の大規模水稲栽培を行う

関東地区でも有数の大規模水稲栽培を行っている農業生産法人株式会社ヤマザキライスは関東平野の中央南部にある埼玉県杉戸町にあります。代表をされている山﨑能央さんは、25歳の時に新規就農をされ、現在は、約100ヘクタール(圃場数約340枚)の田んぼで水稲を中心に栽培されています。
ヤマザキライスが管理する水稲圃場
同社は、徹底的なコスト削減を行い、利益率が極めて高い水稲の生産体制を確立されており1㎏あたりの生産費は99円を実現し、売上総利益率は39%を実現しています。
山﨑代表は 稲作にとって大切なポイントは、第一にきわめて質の良い苗をつくること、第二に水のコントロール、そして第三に精密な肥料のコントロールであると考えており、特に肥料のコントロールは、収量アップ、つまり売上アップにとても重要ポイントであるとの考えで、栽培に取り組んでいます。
稲作の第一のポイントはきわめて質の良い苗を作ること

オーダーメイド肥料の使用と厳密な施肥管理

精密な肥料のコントロールには2つの重要な要素があり、 【1】肥料の溶出コントロールと、【2】圃場毎の施肥量コントロールだと、山崎代表は考えています。また山﨑代表は溶出コントロールのために、独自にオーダーした肥料を使っています。

埼玉県は夏場が大変高温であり、市販の肥料では肥料切れを起こしてしまうため、地域の気候に適したものを独自にオーダーしているといいます。

同社では約340圃場を管理していますが、長年の努力により、その圃場毎に最適な窒素量を把握しています。加えて、施肥も厳密に管理しており、田植え機の設定値通りに肥料が落ちるか事前に確認し、実際に撒いた肥料の量についても作業後にチェックをする等で、圃場毎の施肥量コントロールを実現しています。ザルビオの導入によって、こういった細かな施肥管理がさらに最適化されました。
ザルビオを使用して社員とコミュニケーションをとりながら作業確認を実施

ザルビオのセンシング機能を使い可変施肥を実施

同社では、2022年にヤンマー社製GPS可変施肥田植え機の購入をきっかけに、ザルビオを導入しました。ザルビオを導入することによって、圃場毎の管理に加えて、一つの圃場内を細分化しゾーン毎に最適な施肥量をコントロールできるようになったとのことです。

また、ザルビオは、衛星センシングによって得られる地力マップや生育マップから可変施肥マップを作成でき、このマップデータを可変施肥田植え機に読み込ませることで、簡単に可変施肥を行うことができます。2022年、同社は約半数の圃場でザルビオを使った可変施肥を実施しました。
可変施肥のモニター画面。施肥量の変化が確認できる
同社は、ザルビオで作成したマップを使うことで、生育ムラや、地力ムラを確認し、肥料を圃場に均一に散布するのではなく、可変で散布することが可能になりました。

ザルビオで可変施肥を実施した圃場の収量データを確認したところ、昨年度より、収量が約15%アップしたとのことです。

同社は、可変施肥機を所有されていますが、対応する農機を持っていない生産者でも、熟練の技術とザルビオの2つのセンシング機能を使えば、冬の間に地力の弱い所への堆肥を投入したり、前年生育が悪かったゾーンに肥料を多めに撒くことで、収量アップにつなげることが可能です。
2022年度はザルビオ活用により収量アップ

ザルビオの費用対効果は絶大

山崎代表は、可変施肥をザルビオの地力マップと前年の生育マップをベースに可変施肥マップを作成し、実施したことで収量のアップを体感したといいます。

「私にとって、2022年はJA埼玉みずほのTACと共にスタートしたザルビオ元年であり、たくさんのデータを使う、新しい農業の始まりの年でした。この衝撃はガラケーが主流の時代に、スマートフォンが初めて登場した時の感覚によく似ています」と一年を振り返る山崎代表。

「340圃場を管理する私のザルビオの年間コストは1圃場当たりにするとわずかな金額です。そして、可変施肥で収量がアップすると、その分は、ほとんどが利益となりますので、ザルビオの費用対効果は絶大となります。まずは是非試してみてください!」とザルビオの導入効果に舌を巻いていました。